保存容器
エンベロープやたとうの活用は紙資料を長期的に保存する際、資料の形状を維持するとともに、光や埃による劣化を防ぐ上でも有効です。
当社では必要に応じて保存容器を1点ずつ手作りしています。容器の形状や材質については、その都度ご相談しながら必要な容器を制作します。表紙が脆弱であったり、形状が不安定だったりする資料の保存と利用にご活用ください。
たとう
※PAT(Photographic Activity Test 英訳;写真活性度試験)とは
PATは、長時間の接触後の写真と特定素材との間の科学的相互作用の可能性を調査するものです。
資料保存の分野でも、保存容器や中性紙製品の安全性を判断する基準の一つとして採用されています。
厚手の簡易製本や、革装本、上製本の保管に有効です。アルカリ紙(PAT合格品)を使用し、色はダークグレー、ベージュ、ライトグレーからお選びいただけます。接着には中性ボンド(pH約7.5、PAT合格品)を使用しています。
当社のたとうは表面に凹凸が少なく、配架の際に出し入れしやすい構造となっております。脱酸性化処理を実施した資料の保存にご活用ください。
ホルダ
ノートや雑誌など薄手の冊子や和装本の保管に適しています。ホルダ部分はアルカリ紙(PAT合格品)を使用し、色はダークグレー、ベージュ、ライトグレーからお選びいただけます。内側のたとう部分は中性紙(PAT合格品)、を使用し、接着には中性ボンド(pH約7.5、PAT合格品)を使用しています。
ある程度厚みのある資料は、たとう部分の側面に支えをつけることにより、横からの圧迫にも耐えることができる構造となっています。
透明窓付きエンベロープ
内容物が一目でわかる大きなポリエステルの窓がついたエンベロープで、薄手の冊子や毎葉資料の保管に有効です。紙部分は、アルカリ紙(pH8~9、PAT合格品)を使用し、接着には熱可塑性接着剤を使用しています。色はベージュのみとなっています。
視覚的な情報が求められる紙資料はもとより、脆弱な資料なども安全に保管できます。埃や指紋を付けたくない貴重な図書や文書を取り出さずに確認でき、扱いが容易です。またエンベロープ自体が厚紙で制作されているため、毎葉資料でもたわまず自立します。