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社名変更
酸性紙とは?
19世紀のヨーロッパでは急増した印刷物の需要に答えるため、大量製紙技術および大量印刷技術が急速な発達を遂げます。その結果、化学処理を施した木材パルプが紙の主原料となりました。また高速印刷において軟らかいインクで印刷しても紙ににじまないようにするにじみ止め剤をセルロースに定着させるため、硫酸アルミニウム(硫酸バンド)が製紙工程において添加される技術(ロジンサイジング)が開発されました。これによって和紙等に比べると大変に短い繊維(木材パルプ)が原料となり、かつ生まれながらに酸性の性質を持つ印刷用紙や新聞用紙といった、いわゆる「酸性紙」が世界中で普及します。国内においては明治20年代から酸性紙の生産が徐々に活発化し、その後、酸性化よる紙質劣化のリスクが低い「中性紙」が普及するのは1980年代といわれます。
脱酸と脱酸性化
当社が提供するサービスは酸性紙の酸を中和する「脱酸性化」で、これを英語で『Deacidification』といいます。ところで、この「脱酸性化」は「脱酸」と略されることがありますが、「脱酸」は本来『Deoxidation』つまり「脱酸素」の意味であったと思います。しかし最近の辞書などでは「脱酸性化」(Deacidification)を「脱酸」と訳している場合も多く、「脱酸」という言葉が『Deacidification』の訳として定着してきた傾向があります。しかし酸性紙の中和処理については「脱酸性化」という表現がより正確です。このように当社のブックキーパー脱酸性化処理は紙の「酸化」を防ぐ処理ではなく、「酸性化」による劣化速度を遅らせる技術です。
HPリニューアル
・2020 10月29日、サイトをリニューアルしました。
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